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石山法律事務所のブログ

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袴田事件再審開始決定出る

2014年3月27日

昭和41年,静岡県で,
一家4人が殺される事件が発生しました。
その事件の犯人とされ,
強盗殺人罪等の罪で死刑判決を受け,
それが確定していた袴田巌さんについて,
静岡地方裁判所が再審開始決定を出しました。
再審とは,平たく言えば,裁判のやり直しです。

報道によれば,
静岡地裁は,袴田さんが犯行時に着ていたとされている衣類について,
捜査機関による捏造(ねつぞう)の疑いがあると指摘したそうです。
そして,再審の開始を決定しただけではなく,
裁量で,死刑の執行と勾留を停止する判断もしました。
極めて異例のこととされています。

この袴田事件は,冤罪が強く疑われる事件として,
これまでにも度々報道がなされてきたところです。
静岡地方検察庁の次席検事は,
「予想外の決定」という趣旨のコメントを出していますが,
立場上,そう言わざるを得なかったのか,
それとも,心の底からそう思っているのか・・・
後者だとしたら,検察庁の見識を疑わざるを得ません。

事件発生から48年という年月が経過しており,
仮に,再審において袴田さんが無罪になったとしても,
その年月が取り戻されるわけではありません。
それでも,この再審事件について,審理をする裁判所はもちろん,
検察・警察も真摯に向き合わなければならないと思います。

   平成26年 3月27日 弁護士 富塚 浩之

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地下鉄サリン事件から19年

2014年3月20日

あの地下鉄サリン事件が発生してから,今日で19年になります。
私は当時,関東に住んでおりましたので,
詳しい理由の告知無く地下鉄直通電車が運休になっていたこと,
その後,地下鉄の駅の出入口付近で大勢の人が倒れ,
何台もの救急車が対応に追われる映像が流れていたこと,
などを昨日のことのように思い出します。

19年という歳月が過ぎ,
若い世代は地下鉄サリン事件等を知らない,
という報道を耳にするようになりました。
近年,事件を起こした教団の(元)信徒が出頭し,
最近まで裁判が行われていましたが,
事件を知らない世代からすれば,
「なんで,こんな裁判を大きく取り上げているんだ」
という感じかも知れません。

地下鉄サリン事件の被害者や遺族の方々が,
「事件を風化させてはならない」
と危機感をあらわにしているのも十分にわかります。
同じような事件が起こらないように,
この事件のことを語り継いでいきたいと思います。

   平成26年 3月20日 弁護士 富塚 浩之

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東日本大震災発生から3年が過ぎて

2014年3月12日

昨日,東日本大震災が発生してから3年を迎えました。

震災3年が近づいてきて,
どこのテレビ局も震災関連の特集などをしているようです。
もちろん,日頃から地道に取材をした上で,
「震災○年目」頃に放映しているのでしょうが・・・

この「震災○年目」以外の時期に
メディアが震災について取り上げる頻度は,
年々落ちているように思います。
せいぜい,
福島第一原発に関して動きがあるとか,
震災に関連する裁判に動きがあるとか,
そういう時くらいではないでしょうか。

すなわち,
今なお復興が進まない被災地を除いて,
震災の記憶が早くも風化し始めているのではないか,
と思うのです。
昨日が地震発生3年目で,あと数日も過ぎれば,
震災関連報道はまた来年まで無くなってしまう,
そんな気がしてなりません。

ですので,報道をあてにするのではなく,
自分達で意識していくことが大事だ,
と強く思っています。
自戒を込めて。

   平成26年 3月12日 弁護士 富塚 浩之

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最高裁判所長官人事について

2014年3月6日

三権分立という制度について,
社会科で学習したと思います。
立法権,行政権,司法権を
別々の機関に行使させるということです。
そして,立法権は国会,行政権は内閣,
司法権は裁判所にそれぞれ属しています。
日本国憲法が規定しているところですね。

さて,司法権の最高機関である最高裁判所,
そのトップを最高裁判所長官(最高裁長官)といいます。
三権のトップの中でも,
内閣のトップである内閣総理大臣や,
国会のトップである衆議院議長・参議院議長に比して,
圧倒的に露出度が低く,もっとも国民に馴染みがない,
というのは,私個人だけの感想ではないでしょう。

この度,現在の竹崎博允最高裁長官が
健康上の理由で任期満了前に退任する意向を示し,
後任に寺田逸郎最高裁判事が就任することが固まった,
との報道がなされています。
寺田最高裁判事の父である故寺田治郎氏も
最高裁長官を務めたそうで,
正式に就任すれば,史上初の親子で最高裁長官,とのこと。

最高裁判所まで世襲なのか!
と思われる方もいるかも知れませんが,
選挙で議員に選ばれることと,
試験に合格して裁判官になり,
最高裁長官にまでなることとは,全く異質なことです。
ですので,親子で最高裁長官と言っても,
議員に対する世襲批判が単純に当てはまるわけではない・・・
と思います。

竹崎長官は,強力なリーダーシップで,
裁判員制度を導入した人物とされています
(その善悪の評価は,また別のことです)。
司法制度が揺れ動いているこの時代において,
寺田次期長官がどのような仕事をするのか,
司法の仕事に関わる者として注目したいと思います。

平成26年 3月 6日 弁護士 富塚 浩之

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続・PC遠隔操作事件 保釈など

2014年3月5日

パソコンの遠隔操作などにより
男性が威力業務妨害罪などに問われている事件。
昨日も,この件に関する記事を投稿しましたが,
これまでにさらに動きがありました。

これまでに,
東京高裁の保釈許可の判断に対して,
検察庁が特別抗告という不服申立を行い,
東京高裁が保釈の執行停止をしていました。
それが,本日になって,
東京高裁が保釈の執行停止をやめた,
ということのようです。

とにかく,ようやく,
被告人が保釈で外に出てこられたのです。
東京都内で記者会見も開かれたようです
(その内容までは追えていません)。

報道の詳細を確認したわけではありませんので,
なぜこのような展開になったのか,よく分かりません。
検察庁の手続にミスがあったとの報道もありますが,
「じゃあ,ミスが無ければ,このまま保釈されなかったのか?」
と考えると,非常に恐ろしい気がします。

東京の検察庁幹部は,証拠隠滅のおそれ云々,
と言っているようですが,
犯人と目した人物を1年以上勾留し,
その間に捜索差押えを含めて存分に捜査をしたはずです。
それで証拠隠滅のおそれあると言うのであれば,
これまでの捜査は何だったのか,と思います。

保釈がなされたとはいえ,
裁判はまだまだ続いていきます。
引き続き,この事件については注目したいと思います。

   平成26年 3月 5日 弁護士 富塚 浩之

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PC遠隔操作事件 保釈など

2014年3月4日

パソコンの遠隔操作などにより
男性が威力業務妨害罪などに問われている事件。

報道によれば,
東京高裁が保釈を許可したものの,
この東京高裁の判断に対して,
検察庁が特別抗告を行ったようです。

平たく言えば,
被告人・弁護人側の保釈の請求に対し,
東京地裁が保釈を認めず,
被告人・弁護人側の不服申立てに対して,
東京高裁は地裁の判断を取り消して保釈を認めたが,
これに対して検察庁が不服申立てを行った,
というところでしょうか。

日本では,大変残念ながら,
無罪を主張すると長期間勾留されやすい,
という現実があります。
俗に「人質司法」と呼ばれています。
この事件における真実が何か,
私には知りようがありませんが,
少なくとも,本件で無罪を主張する被告人を,
1年以上勾留する裁判所,徹底的に保釈に抵抗する検察庁,
いずれの対応にも疑問が残ります。

この事件がどのような結末を迎えるのか,
しっかりと見守っていく必要があると思います。

平成26年 3月 4日 弁護士 富塚 浩之

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魚介類が脳卒中・心臓病のリスク低減!?

2014年2月4日

滋賀医科大学の教授を含む厚生労働省の研究班の調査で,
魚介類に含まれる成分を多く摂取するほど
脳卒中・心臓病のリスクが低減される傾向にある,
ということが分かったそうです。

個人的には,魚は大好きですが,
それと同じ以上に肉も大好きで,
ついつい肉を食べてしまいます。

元々,魚は身体に良いと言われていましたが,
今回の調査の結果を受けて,
より意識して魚を食べるようにしようと思いました。

魚離れということも言われますが,
この報道を機に,日本における魚の摂取量は増えていくのでしょうか。

   平成26年 2月 4日 弁護士 富塚 浩之

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ソチ五輪間近

2014年2月3日

ソチオリンピックの開幕まであと少しです。
日本選手団が,各国選手団に先駆けてオリンピック村に入村したというニュースがありました。

近時,都知事選や大阪市長選など政治の世界は混沌としており,
また,殺人や監禁等の事件の報道も絶えず,
日本は暗い雰囲気に覆われているように思います。

今回,メダル,それも金メダルが期待できる選手・種目が多いようです。
過剰な期待をしてはいけないと思いますが,
選手の皆さんには奮闘していただいて,日本を明るくして欲しい,と思います。

どの選手にも頑張って欲しいところですが,
個人的には,滋賀県出身の伊藤みき選手(モーグル)に期待です。

   平成26年 2月 3日 弁護士 富塚 浩之

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三角縁神獣鏡

2014年1月30日

日本史で出てきた「三角縁神獣鏡」の名前を久々に耳にしました。

3Dプリンターで三角縁神獣鏡のレプリカを作成し,
そのレプリカに太陽光を当てるといわゆる魔境現象が見られる,
とのことです。

最新の技術で,古代の技術のすごさが分かる,
というのは,何ともロマンのある話だと思います。

同時に,3Dプリンターでのレプリカ作成が容易になると,
もはや本物が何か,偽物が何か,という区別が無意味になって,
誰でも何でも持ててしまうのではないか,という不安も感じました。
もっとも,3Dプリンターは大変高額な機械のようですから,
簡単に入手できるようになるまでに時間はかかるのでしょうが。

最新の技術は,人々の便利さに貢献する一方で,
常に悪用されたり,悪用の危険にさらされたりしています。
職業柄か,あるいは私の性格ゆえにか,つい物事の裏側を考えてしまいますが,
簡単に触れることができない歴史上の宝物の謎が
3Dプリンター等の技術で次々に解明されていくことに期待しています。

   平成26年 1月30日 弁護士 富塚 浩之

 

冷凍食品農薬混入事件のその後

2014年1月29日

冷凍食品に農薬が混入していた事件で,製造工場の契約社員が逮捕され,
被疑者(容疑者)当初は否認していたものの,自白を始めたとの報道です。

報道の論調は,犯人が捕まって一安心という感じですが,
我々弁護士としては,捜査機関が流している情報を鵜呑みにするわけにはいきません。
事件によっては,マスコミは,警察情報を垂れ流しているようにしか思えないこともありますし,
何より,自白による冤罪は依然として無くなっていないという現実があるからです。

刑事事件については,その後の捜査機関・裁判所の対応を注視したいと思います。


また,被疑者が真犯人であるかどうかはともかく,
今回の事件では,多くの人に健康被害が出たようですし,
冷凍食品製造会社が被った損害は莫大なものでしょう。
工場の従業員の生活にも大きく影響しているでしょう。

真犯人が逮捕されたとしても,それが事件の被害回復に直結はしません。
誰が,どのような措置を執るのかは分かりませんが,
今回の事件による被害が,一日でも早く回復することを祈るばかりです。

   平成26年 1月29日 弁護士 富塚 浩之

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