2014年9月9日
本日は,司法試験の合格発表の日でした。
私が受験していた時の最終合格発表は11月でしたので,
この時期に合格発表というのは個人的には違和感がありますが,
それでも,10年前の自分の合格発表のことを思い出します。
あのときは,
「これでやっと勉強漬けの日々から解放される!」
と,喜びよりもホッとした感情を抱きました。
が,そのような気持ちの持ち方が大いに間違っていることに,
司法修習(研修)に入った時に思い知りました。
日々勉強という点は受験時代と同じかも知れませんが,
その幅の広さと質は全く違うように思います。
受験時代と今と,どっちが大変かと言われると,
今の方がずっとずっと大変です。
もっとも,今の方がやりがいはありますけどね。
平成26年 9月 9日 弁護士 富塚 浩之
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2014年9月4日
9月2日のブログで,
代々木公園付近を訪れた人がデング熱に感染した,
ということを書きました。
そして,今日,
代々木公園内で採取した蚊からデング熱の原因となる
デングウイルスが検出されたということで,
あの広大な公園の約8割が閉鎖されたとのことです。
たかが蚊,と侮ってはいけないのですね。
もっとも,人間を立入禁止にしたところで,
蚊の出入りまで完全に封鎖できるわけではありません。
東京都は,蚊の駆除を実施するようですが,
恐らく無数にいるであろう蚊をどこまで駆除できるのか,
また,蚊だけを駆除することができるのか,
今後も目を離せません。
平成26年 9月 4日 弁護士 富塚 浩之
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2014年9月3日
誤解を怖れずに平たく言えば,
犯罪の疑いをかけられている人について,
その有罪無罪を決める,有罪だったら刑罰の内容を決める,
それが刑事裁判です。
刑事裁判で裁かれる人のことを被告人といい
被告人の弁護をする人のことを弁護人といいます。
被告人やその親族等が選んだ弁護人を私選弁護人,
国(裁判所)が選んだ弁護人を国選弁護人といいます。
私は,弁護士になって以降,
国選弁護人として活動してきました。
国選弁護人の場合,被告人1人について,
選ばれる弁護人は原則として1人です
(裁判員裁判や極めて複雑な事件については,
例外的に2人以上選ばれることもありますが)。
さて。
かつて勤務していた事務所には,上司がいました。
国選弁護人を務める事件で分からないことがあると,
(守秘義務に反しない範囲で)上司に相談はしました。
しかし,ある刑事事件において,
国選弁護人が私1人だけだとすると,
たとえ同じ事務所の上司といえども
その事件の弁護人ではありません。
すなわち,いざ裁判になったときに,
弁護人席に座れるのは私1人ということになります。
上司は,傍聴席に見に来ることはできても,
裁判の場で何かができるわけではありません。
近時,私が国選弁護人を務める刑事事件において,
それまでは1人だった検察官が2人になっていました。
担当の検察官の上司が,2人目として検察官席に座っていました。
そう,検察官は,個人で仕事をしているわけではない,
担当者はいても組織として活動しているので,
上司が出てくるということもあるわけです。
私は,間もなく弁護士になって満7年になりますが,
自分1人が国選弁護人に選ばれた事件を
全て自分だけでやらなければならない事については,
1年目の頃と変わりません。
そう,弁護士は1年目から,
(周囲の助言等は受けるとしても)
1人で事件を担当することがあるのです。
既に当たり前のことになっていましたが,
自分1人が国選弁護人になっている事件において,
証言台を挟んだ向こう側に
検察官2人が座っているという光景が
とても久しぶりだったせいか,
日頃思いもしない組織(検察庁)と個人の違いを
考えてしまいました。
もっとも,検察官が何人になったところで,
それにビビっていたら弁護士はできません。
私の場合はむしろ,闘志がわきます。
弁護士,裁判官,検察官を法曹三者といいますが,
仕事をする上での組織性の有無というのは
三者の中における弁護士の特性なのかも知れません。
平成26年 9月 3日 弁護士 富塚 浩之
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2014年9月2日
デング熱感染がニュースになっています。
海外旅行からの帰国後に発症する
というケースが多いそうですが,
今回は,海外渡航歴が無い人が感染した,
ということで話題になっているようです。
感染された方々は,直近で海外に行ってなくても,
いずれも東京の代々木公園付近に行ったとのことで,
同公園では蚊の駆除などをしているようです。
かつて関東に住んでいた頃は,
毎週のように代々木公園周辺に行っていた時期があります。
もし,その時期に蚊に刺されてデング熱に感染したら・・・
と思うと,ちょっとゾッとします。
感染された方の早期平癒と
これ以上感染者が出ないことを
心から祈るばかりです。
平成26年 9月 2日 弁護士 富塚 浩之
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2014年9月1日